鵞口瘡について

こんにちは。ニコデンタルクリニック歯科衛生士の日浦です。

今日は昨日に引き続き小児における口腔軟組織の異常のなかで鵞口瘡について書きたいと思います。

鵞口瘡とはカンジダ・アルビカンスという真菌の感染により発症する乳児期の病気です。

症状は赤ちゃんの口や股にこすってもとれない白いかすのようなものが付着し、舌、頬の内側や歯茎にも広がります。通常痛みもなく無症状ですが、まれに痛みを伴い哺乳量が低下することもあります。

もともとカンジダ菌は体の中に常在菌として点在しています。通常の膣にも存在するカンジダ菌が妊娠中はホルモンバランスも変化し免疫も低下することから増殖しやすい傾向にあり、出産時に産道で感染する場合があります。他に授乳感染、おしゃぶりやおもちゃからの感染の疑いもあるといわれています。

赤ちゃんの舌にはよくミルクかすが残るので鵞口瘡ではないかと心配なさるママもいらっしゃると思いますが、ミルクかすはこするととれますが鵞口瘡の白いかすはこすってもなかなか取れず、無理にはがし取ろうとすると出血し痛みも伴います。

鵞口瘡の疑いがある場合は、ご自身でこすったりせずにまずは手指や乳頭、哺乳瓶の清潔を保ち医療機関を受診しましょう。

 


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  カテゴリ:小児歯科