こんにちは。ニコデンタルクリニックの歯科衛生士の日浦です。
今回はフッ素についてお話します。
フッ素は歯磨剤にも配合されており、むし歯予防に効果的であることは良く知られていますが、なぜ効果的なのか少し詳しくご説明しようと思います。
歯のエナメル質はハイドロキシアパタイトと呼ばれる結晶構造をしておりフッ素が取り込まれることで構造がよりしっかり安定します。これにより、歯の質が丈夫になり、むし歯菌が出す酸に溶けにくい歯が作られていくのです。
さらに、唾液中のカルシウムイオンやリン酸イオンを歯へ取り込む助けをし、再石灰化を促してくれる働きもあります。
写真のお子さんは8ヶ月ですが、もう乳歯が8本も生えていて、9本目も顔を出しています☆
今日はフッ素塗布をがんばって、キッズルームでたくさん遊んでくれました!!(また来てね!!)
お子さんのフッ素塗布のベストなタイミングは、乳歯が生えてきた時や、生え変わりの時期です。生えてきたばかりの歯は弱くてむし歯になりやすいので、早めに抵抗力をつけてあげることが大切です。
また、フッ素には歯を強くする効果以外に糖を分解する酵素の働きをじゃまする性質があるため、むし歯菌の活動が弱まり、酸がつくれない良い環境になるという性質もあります。
しかし、フッ素を使ったからといって、むし歯予防は万全ではありません。お口の中にはむし歯菌が常在していますので毎日のブラッシングによって歯からプラーク(細菌の塊)を取り除き、定期的に歯科医院でチェックとクリーニングを受けることが一番の予防になります。
当院では大人の方のクリーニング(PMTC)後や、お子さんの検診時にも無料でフッ素塗布を行っています。
何も症状がなくても3~4ヶ月に一度は歯科医院でのチェックとフッ素塗布を受診して、お口の健康を保ちましょう。
2013年2月28日 カテゴリ:虫歯