金属アレルギーとガルバニックショック

こんにちわ。ニコデンタルクリニック院長の西野です。

今回は金属アレルギーとガルバニックショックについてお話します。

歯科領域では様々な金属を口腔内で使用しますがその中でもニッケル、クロム、コバルト、アマルガムなどがアレルギーを引き起こし易いものとされています。

金やプラチナ、チタンは比較的アレルギーを起こしにくいとされていますが稀にアレルギーを起こされてしまう方も見受けられます。

口の中は咬合による金属の磨耗や、金属どうしがかみ合うことによって金属イオンが口の中に溶け出し易い環境にあります。

異種金属どうしが唾液を介して接触するとガルバニー電流とよばれる電流が流れ、ガルバニックショックを起こすことがあります。

アルミ箔を咬んだり、銀歯にスプーンやフォークがあたったりすると、嫌な感じがするのはガルバニックショックが原因です。

ガルバニックショックにより金属イオンが口の中に溶け出し易くなるため、金属アレルギーの方は特に注意が必要です。

金属アレルギーの方はパッチテストと呼ばれるアレルギーの検査を行い原因となる金属を特定し、口腔内にその金属を使用した修復物が入っている場合はセラミックやレジンへのやり変えをお勧めします。

口腔内の金属をはずしてもすぐにはアレルギー症状は改善されませんが、私の経験ですと3ヶ月ぐらい経過してから症状が改善されるケースが多いです。

口腔内の金属が原因で、口腔内だけでなく手足や全身に症状が出ることがありますので疑いのある方は金属アレルギーの検査をお勧めします。

 


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