こんにちは。ニコデンタルクリニック院長の西野です。
今回は歯科における糖尿病との関わりについてお話しします。
歯科では特に糖尿病は注意を要する疾患です。なぜかというと、糖尿病と歯周病は大きな関わりがあり、糖尿病にかかると細菌への抵抗力が低下するため歯周病の進行が通常の3倍になります。
また、歯周病を放置すると血糖値をコントロールする働きが弱くなり糖尿病の悪化にもつながります。
歯周病が予防できれば血糖値のコントロールもしやすく安定にもつながるので、糖尿病の方は生活習慣の中で、食事、運動以外にもブラッシングにも意識をむけていただくとよりよいと思います。
歯周病は痛みが出ずに気づかぬまま進行しているケースがほとんどです。また、どんなにブラッシングに気を配っている方でも磨き残しは必ずあり、そこから歯周病が発症していますので、年に3回は細かいところまで、歯科医院でクリーニングをして細菌をコントロールすることが重要です。
また、糖尿病の方は傷が治りにくく感染しやすいため、抜歯や出血をともなう処置の場合、術前に抗生物質の投与が必要になることもあります。
治療中に低血糖発作を起こす可能性があるため、発作がおきにくい食後の空腹時をさけた時間帯に治療をうけるのが理想的です。
2013年3月14日 カテゴリ:未分類