こんにちは。ニコデンタルクリニック院長の西野です。
今日はサホライドについてお話します。サホライドとは、フッ素イオンと銀イオンを含んだ液体で、虫歯の進行抑制効果、鎮痛効果、殺菌効果、知覚過敏抑制効果が期待できる薬品です。
ただし、塗布した部分の歯が黒く変色してしまうという欠点があるため、最近ではあまり使われなくなってきました。
しかし、1歳くらいで虫歯になってしまった場合治療の必要性を理解させたり、お口をあけることさえ困難な年齢では削って白く修復するということが不可能なことも多く、虫歯の進行抑制のために使用することもあります。
2歳半から3歳くらいになってくると乳歯の噛み合わせも完成し、お子さんにも十分なコミニケーションのもとにお話しをすれば治療の必要性やどんなことをするか、怖くないかなど伝わるようになり治療ができるようになってきます。
以前は乳歯の虫歯は生え代わりまでサホライドで進行抑制をしてもたせる。といった治療法が多く、現代では見た目を重要視するようになり、どうしても必要な時に用いるというように時代が変わってきたように思います。
当院では、通常は乳歯の治療の場合でも大人と同じく虫歯を削り、コンポジットレジン(保険診療の白い詰め物)を用いて治療する場合が多く、サホライドはあまり使用しませんがサホライドをし使用する際は必ずと塗布した部分が黒く変色することをご理解いた上で使用します。
しかし、何よりも虫歯を作らないことが一番ですので乳幼児をお持ちのママ自身が歯科医院でメンテナンスを受けて正しい間食の与え方、虫歯のできるしくみ、お子さんのお口のお手入れについてなどの知識を身につけてお子さんの歯を私たちと一緒に守っていただければと思います。
2013年7月25日 カテゴリ:小児歯科